伯友会

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支部だより

第3回六甲伯医会・伯歯会合同懇親会のご報告

平成26年6月14日、神戸ポートピアホテル聚景園にて、第3回六甲伯医会・伯歯会合同懇親会(第24回六甲伯医会・第7回六甲伯歯会)が開催された。関東在住の私は初参加である。今回は幸運にも短期の神戸帰省中に開催されたのである。いちばん遠くからの参加者だったとのことで、伯友会にご報告させていただく大役も頂いた。ポートライナーの駅から会場までの途上では、すれ違う上級生にタイミングよく挨拶できるか緊張しながら坂道を登っていた二十数年前がありありと想い出された。
今回は伯医会から21名、伯歯会から20名が集合。なかでも駆け出しから中堅に差し掛かった私の同世代の医師の顔ぶれが多く、私の緊張感も緩んだ(50期/60期代が15名)。六甲学院から松浦明生先生(校長、26期)、畑原勝己先生(保健体育、36期)、曽原笑子先生(養護)が来賓として出席くださり、変わらぬ恩師のお姿に懐かしさもこみ上げる。

伯医会代表幹事の大加戸彰彦先生(34期、おおかど循環器科クリニック院長)と伯歯会幹事の榑元昌彦先生(38期、くれもと歯科医院院長)の司会のもと、小島康二先生(13期、小島矯正歯科院長)の乾杯の音頭で会はスタート。松浦校長先生が健診を行う校医は全て六甲OBであることは在校生にとっても意味のあることだとお話された。そういえば私自身、合併教室で真剣に聴診器をあてる大先輩の姿を誇らしく思い、自分も医学部に進学するのだという思いを強くした。伯医会・伯歯会の先輩方は医師という職業役割モデルを後輩に身をもって示してこられている。
続いて、卒業年次の若い順に近況報告へ。医大生、研修医、大学院生、大学医員、医局をはなれる決断をした先生、医院を開業した先生、熟練となってさらに他分野の技能習得を開始した先輩、禁煙教育の大家、経営者として専門外の地域医療のニーズに応える事業を開始しようとされている先輩。それぞれのステージで伯医会・伯歯会のネットワークが助けになっている。患者さんを安心して紹介したいとき、大学医局をはなれて修錬を続けるとき、開業医となり地域医療と連携するとき、そして自分の家族が病に倒れたときも。

伯医会・伯歯会の先生方の間に連綿と続いているものは何か。私の直感による感想を述べさせていただくと、病気・こころ・環境にバランスよく目を配り、きちんと人を診ておられる先生が多いように思われた。もう1つは気取らず権威的にならなそうな先生ばかり(?)だということではないだろうか。診察室でも患者さんと本音でコミュニケーションをとられている姿が目に浮かぶようだった。歓談時間には普段の診療連携のお礼を言い合う方々の多かったこと。大学から関東で活動している私にはうらやましい限りである。栄光学園などの姉妹校の先生と出会う機会は多いが、六甲の医師・歯科医師と一緒に仕事をしたことはまだない。

当日配布された会員名簿を一目みれば、伯医会・伯歯会ネットワークは全国に広がっている。もっと多くの先輩方の活躍ぶりのお話もお聞きしたい。この伯医会・伯歯会の先輩方のご活躍が外部にもさらに広報されれば、後輩諸君をさらに触発していける。自身も井尻会長のように、新校舎図書室の伯友文庫(伯友会員の著作を集めた書架)に一冊くらい著書を寄贈できるようになるのだと気分を高揚させて会場をあとにした。三宮駅まで車で送ってくださった岩本先生(51期、岩本診療所こうべ往診クリニック)、ありがとうございました。

最後になりましたが、お忙しいなか御出席いただいた松浦校長先生、畑原先生、曽原先生、そして会運営に多大なご尽力をいただいている伯医会長の井尻慎一郎先生(32期、井尻整形外科)、伯歯会会長の高端泰伸先生(33期、高端歯科)、そして大加戸先生をはじめとする幹事の先生方に厚く御礼申し上げます。

六甲伯医会52期 黒田直明(精神科医、Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health在学中、nkuroda1@jhu.edu)