18期会報告
「カタツムリが長い旅をして、ナメクジになって帰ってきた。」
4年振りに18期同窓会を開催しました。齢も80歳を迎え多数がいわゆる「80歳の壁」をさまざまな形で実感する時期になりました。互いの生きざまを確認し、励まし会う機会を持ち、対面の重要さ、尊さを改めて確認する暖かい雰囲気に浸ることができました。
筆者は昔中国北京での生活のなかで、「以心伝心」は、日本語であり中国には同様の意味する言葉が無く、強いて探せば中国では「以心換心」というものがあると友人に教えて貰ったことがありましたが、今回の会ほど、六甲で育った友人相互の「心」でもって「心」を理解しあえることを痛感し、中国でいう「相手の心を変える」といった中華思想とは相容れないものであることを実感した次第であります。
卒業して60年余りの中で、それぞれが学び、達成、実践して来た大きな果実が、今正にお互いを思いやる美しきものに熟成した感をもちました。冒頭にあげた「カタツムリが旅をしてナメクジになって帰って来た」者の会話の美酒に酔った気分でありました。
今回の参集者は遠方の東京から2人、中部美濃から1人を含め20人でした。仏界の大僧正(緋の衣)から、俗界で未だ実業に携わっている仲間たち、虚業界からは、徘徊ならぬ俳諧で実力を上げ表彰を受けた(角川の大歳時記/春の部に作品掲載)という文化人、相変わらずの酒豪、杖が手離せないが口だけは達者な強者、血液透析の合間をぬって出席してくれた仲間と多士済々でした。話題もスコープ広く、墓の相談から相続税低減方策等年齢相応で盛り上がりましたが、宴会も2時間半に及びまだまだ語りつくせないながら来年の再会を約束して散会となりました。 (船井記)