第29回六甲伯医会懇親会に参加して

2018年に第28回伯医会懇親会が開催されて以来、コロナ禍等で中断が続いていましたが、本年6月15日,三宮のイタリアンレストラン「Santo Bevitore」にて6年ぶりに懇親会が開催されました。私自身は医師9年目になりますが、大学生の時に参加して以来、2度目の参加となりました。

懇親会には16期から69期までの幅広い世代が32人も集まり、久しぶりの再会に感慨深く言葉を交える方々や、医療現場での経験を共有し議論を交わす方々もいました。たまたま座った私の隣の先生は、16期で千葉大学 皮膚科の名誉教授であります新海先生でした。中学・高校時代の話を伺いながら、51年の年齢差を感じさせない共通の話題に思わず引き込まれました。また基礎研究の魅力やそのresearch mindについてもお話くださり、現在大学院生として基礎研究に取り組む私には非常に有意義な時間でした。

話題は変わりますが、2024年5月25日に六甲学院で「進路の日」という行事が行われました。「進路の日」というのは、文系と理系に分かれる前の高校1年生に将来の職業について考えてもらうという趣旨の行事で、ご縁があって講演する機会を頂きました。私が在学していた時に比べて校舎も変わり、短パンでの便所掃除や中間体操なども当時とは異なるやり方に変わっていることを知りました。それだけを一聴すると、「今時の若者は〜」という声が聞こえてきそうですが、私はそうは思いませんでした。なぜなら、話を聞いている高校生の真っ直ぐな目や、やり方は異なるけれど六甲精神の根底にあるものは受け継がれているのだなと彼らとの会話の中で感じたからです。手段・方法はその時代ごとに変わるものだと思いますが、その目的自体はおそらく学校創立当時から変わらず共有されているのだと思います。六甲学院で中学・高校という多感な時期を送ったという共通点があるだけで、ここまで感じさせてくれる六甲学院という学校は伝統のある素晴らしい学校だなと改めて感じました。

この度の伯医会懇親会では、世代をまたいだ会話ができるという点で同窓会とはまた違った良さがあり、それぞれの多様な視点や経験から多くのことを学ぶことができました。最後になりますが、この伝統ある会を絶やすことなく精力的に企画してくださった代表幹事の皆様に心より感謝致します。今後もこのような貴重な交流の場を大切にしていきたいと思います。

(文責:67期 川端 良 <神戸大学医学部附属病院 心臓血管外科>)

 

追記

このたび6年ぶりに開催した伯医会懇親会を無事開催することができましたことは、幹事の岩崎先生、前会長の井尻先生、参加いただいた先生がた,そして抜群のホスピタリティと大変おいしい料理を提供してくださったSanto Bevitore のスタッフの皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

今回は予想外に多くの会員の方々に参加の御意思をいただいたため、残念ながら会場のキャパシティーを超えてしまい、何人かの参加希望者にはお断りせざるを得ず、大変申し訳なく思っております。

私、大加戸は今回をもって伯医会の会長を辞する所存ではありますが、次回からは今回素晴らしい司会を務めてくださった幹事の36期・岩崎先生が会長職を務めてくださいます。また多くの若い先生方が幹事団として加わってくれる予定になっております。

来年以降も,伯医会をどうぞよろしくお願い申し上げます。

34期 大加戸彰彦