2014年11月16日、新神戸のANAクラウンプラザホテル神戸に49名が集結した。
2014年は古稀にあたり、久々の同期会である。正式な同窓会として前回は還暦の2004年に淡路島の一泊で開催したが、T君の葬儀に集まった有志からプレ古稀の提案があり、昨年関東と関西の中間ということで浜名湖の舘山寺温泉に集まった。しかし平日実施に現役からの不平が出、また浜松停車の新幹線が少ないことにも愚痴が出た。何歳になってもうるさいことである。
今回は幹事が知恵をしぼり新神戸駅直結のホテルで、午後1時から3時間の飲み放題で、しかも各人の挨拶はなしで、ひたすら旧交を温めることに専心するという、心のこもった企画であった。開宴前にホテルの写真室で記念写真の撮影があり、「カメラはキヤノン」を再認識した。
開会のあいさつの後、52年ぶりの再会もあり、またあちこちで「あそこにいるのは誰や」との声が聞かれたが、時間の経過と共にその顔が昔のそれに戻っていくマジックが随所に見られた。
三時間も間が持つのかとの不安をよそに、和やかに会は進行し、あっという間に四時を迎えた。またこの一年に3名が平均余命を全うできず鬼籍に入った旨の報告があった。
この年になると話題の中心は健康のことになり、「次回はいつだ」という不安の声も聞こえた。そのままおとなしく帰る奇特な人もいたようだが、多くは部活の仲間同士など、いくつかのグループに分かれて二次会となったが、さらにそのいくつかのグループがトーアロードの「がんこ」に集まり、一層の旧交を深め合った。その後有志数名が元町に繰り出し、大いに昔を懐かしみ大団円を迎えた。
(辻 定彦 記)