36期森川さんOB懇談会報告

 

12月6日(金)放課後、36期森川雅浩先輩(在米・ヴァージニア大学・医師)が来校され、約2時間、22名の生徒に向けてお話し下さいました。

今回の企画は、先輩からのご連絡で実現した企画です。先輩は卒業後、六甲学院とは長く離れて生活してこられたそうですが(学校に来られたのも卒業以来45年以上ぶりとのことで、武宮先生の石碑を感慨深く眺めておられました)、ふとしたきっかけで六甲伯友会(OB会)の公式ウェブページにアクセスされ、現役の六甲生が毎年3月にNYを訪問していることを見つけられ、何か後輩たちの役に立てれば、ということで伯友会事務局経由で学校にご連絡頂き、どういう形で実施するかなど相談しながら実現しました。

まず最初に、「今日は後輩の皆さんにどうしても伝えたいことがあって、こうして一時帰国の際に母校に帰ってきました」というお話しから始まり、先輩ご自身で直接見聞きしてこられたアフリカやアジアの厳しい現実の中で感じたことや考えたこと、世界の医療の実情などを、スライドを交えながら熱心にお話しくださいました。

お話しのあとは参加者からの質問に丁寧にお答えくださいました。

盛り沢山の内容でしたが、私が一番印象に残ったのは「この世に失敗などなく、それができなかったという事実が残るだけで、そこからどうやっていくかが大事だ」ということでした。医学生時代に難民キャンプで直接ご覧になられた厳しい現実の中で、自分に何が出来るか、何をするべきかを問い続け、60代後半になられても第一線で活躍なさるお姿に、参加者全員が強い感銘を受けました。

期末考査直前のタイミングでしたが、参加を希望した生徒たちにはとても有意義な時間になりました。

(文責 六甲学院 石崎<48期>)